Bethelgeuse’s blog

最近のneuroscience系科学論文を簡単なコメントつきでアップ

頭蓋内の容積と相関する遺伝子座の同定

Nature Neuroscienceより。脳が収まっている頭蓋内の容積は成長とともに大きくなりますが、一旦成長しきると、年をとって脳が萎縮しても、その容積が変わることはありません。ゲノムワイド関連解析 (GWAS) によって、頭蓋内容積に相関する遺伝子座が同定されました。見つかった遺伝子座にある遺伝子がどのようなシグナル伝達に関わっているかを解析した結果、細胞周期やPI3K-AKTを含む成長因子シグナルに関わっていました。また、頭蓋内容積との相関で見つかった遺伝子座が、他にどのような表現型と相関しているかを解析した結果、認知機能やパーキンソン病と相関していることがわかりました。

Novel genetic loci underlying human intracranial volume identified through genome-wide association

http://www.nature.com/neuro/journal/vaop/ncurrent/full/nn.4398.html