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Bethelgeuse’s blog

最近のneuroscience系科学論文を簡単なコメントつきでアップ

家族性ALSおよびFTDの原因遺伝子C9ORF72のシグナル伝達分子メカニズム

Nature Neuroscienceより。C9ORF72のイントロンに6塩基の繰り返し配列GGGGCCが挿入される変異が、家族性筋萎縮性側索硬化症 (ALS) および前頭側頭型認知症 (FTD) の最も多い原因です。しかしながら、C9ORF72の分子メカニズムに関してはよくわかっていません。今回、C9ORF72の結合因子を探索した結果、細胞内の骨格制御に重要なcofilinを含むアクチン結合タンパク質が同定されました。また、C9ORF72遺伝子を欠損した細胞や、C9ORF72変異の患者由来の細胞では、cofilinのリン酸化が上昇していることがわかり、疾患においては、C9ORF72の機能が失われることで、cofilinのリン酸化が上昇し、アクチン細胞骨格制御が異常になることが示唆されました。C9ORF72からcofilinのリン酸化に至る過程ついても、C9ORF72→低分子量Gタンパク質Arf6→LIMK1/2→cofilinの流れでシグナル伝達が行われることも明らかとなりました。

C9ORF72 interaction with cofilin modulates actin dynamics in motor neurons

http://www.nature.com/neuro/journal/vaop/ncurrent/full/nn.4407.html