α-Synuclein抗体PRX002臨床第1相結果の論文化
Movement Disordersより。α-Synucleinはパーキンソン病などの脳内で観察されるレビー小体の主な構成成分です。アルツハイマー病の二大病変はアミロイドβとtauで、それぞれに対する抗体が臨床試験されていますが、パーキンソン病でも脳内病変の構成成分α-synucleinに対する抗体が臨床開発されています。アイルランド Prothena 社がスイスRoshe社と共同開発しているα-synuclein抗体PRX002の臨床第1相の結果が論文報告されました。健常者に対してPRX002を単回投与することで、血中にフリーで存在するα-synucleinが最大で約96%低下しました。最近、 Prothena 社はパーキンソン病患者に対してPRX002を投与した臨床第1b相の結果を発表し、脳脊髄液中に血中濃度の0.3%の抗体が移行することを確認しています。以上の結果を受けて、Prothena 社はPRX002を臨床第2相に進める予定にしています。
臨床第1相の論文報告
昨年のProthena 社からの臨床第1相の発表
Prothena 社からの臨床第1b相の発表