Bethelgeuse’s blog

最近のneuroscience系科学論文を簡単なコメントつきでアップ

2016-06-21から1日間の記事一覧

α7ニコチン受容体アゴニストABT-126の統合失調症患者の認知機能に対する臨床試験

Neuropsychopharmacologyより。α7ニコチン受容体アゴニストABT-126の統合失調症患者の認知機能に対する作用を検証する臨床Ph2b試験。432名の統合失調症患者が参加し、80%にあたる患者が試験を最後まで完了しました。主要評価項目は認知機能スコアMATRICS Con…

多発性硬化症のリスクとなる新しい遺伝子座の同定

Science Advancesより。ドイツにおいて、4,888名の多発性硬化症患者と、10,395名の対照健常人のgenome-wide association study (GWAS) の結果、新規の遺伝子座としてL3MBTL3, MAZ, ERG, SHMT1が同定されました。L3MBTL3, MAZ, ERGは免疫細胞の機能制御に関わ…

マウスの大脳皮質-線条体神経投射の詳細な解析

Nature Neuroscienceより。大脳皮質-線条体神経投射は、体性感覚、認知機能や感情に重要な役割を果たしている神経回路で、ハンチントン病などでその神経投射が脱落することが知られています。マウスでの研究で、大脳皮質-線条体神経投射の詳細なマップが明ら…